感情をともなう会話はむずかしい、という話

プライベートでも仕事でも、「コミュニケーションって難しいなぁ。。」って感じることが多いので、何か気づきが欲しくて「話す技術・聞く技術」という本を読みました。

本の中では「3つの会話」について詳しく書かれているのですが、特に自分はその中の1つ「感情をともなう会話」に関して気づきが多かったので、そこに絞ってまとめていきます。

どんな問題を感じているか?

自分は会話の中で相手に合わせてしまいがちで、こんな問題点があるなぁと感じています。

  • 自分の感情に目を向けず、相手の感情を優先してしまう。その結果たまに爆発する。
  • 自分の感情は飲み込んだと思っていても、態度に出てしまってその結果相手を責めるような形になってしまうことがある。

特に自分と関係が近しい人、家族や友人との会話で、この感情をともなう会話のむずかしさを感じます。 アドラー心理学で出てくる、人生のタスクの「愛のタスク」ですね。一番むずかしいタスクだけれど、これを解決できると一番幸福感を得られる、というやつです。

本からの引用ですが、感情がともなう会話にはこんな問題があると書かれています。全部、身に覚えがある。。

  • 感情はむずかしい話し合いの中心にあり、避けていると事態は深刻になる。
  • 感情を抑えると相手の話に集中できない。
  • 相手を責めたいという衝動は、感情が抑えられなくなっているときに生じる。
  • 伝えられない感情はあらゆる形で会話に影響を及ぼす。声のトーンや言い回し、身振り手振りなど、最終的に爆発してしまう。感情を伝えなさすぎるために起こる。

解決するには?

自分の感情のクセを知る

自分の感情はわかっていないことが多く、感情を知るのはむずかしいことです。

感情は一般的に考えられているよりも複雑で、微妙なものである。そのうえ感情は偽装するのがうまく、自分が不快に思うような感情はもっと扱いやすい感情に姿を変える。 矛盾した複数の感情はただひとつの感情のように偽装する。そして最も重要なのは、感情は判断や非難、決めつけへと形を変えるということだ。

どんな感情を持って良いか?どんな感情は悪いのか?というのは育ってきた環境によっても異なり、感情を抱くということ自体はごく自然なことです。 感情そのものはただ存在するだけなので、感情を抱くことで自分や相手を責めてはいけません。その前提で自分がどんな感情を抱いたか、に正直になる必要があります。

感情を伝える

感情を言葉にした上で相手を攻めるのではなく、事実こう感じた、ということを伝えて一緒に話合う。

  • 決めつけ、判断、責めではなく、感情を伝える
  • 自分だけが強い感情を抱いていると考えない
  • わたしはこう感じるのだけど、、からはじめる

まとめ - 認めることの大切さ

この一文がとても印象的でした。

だれかの感情を認めるとはどういう意味か?それは、相手の言ったことがあなたにどんな印象をあたえたかを、相手の感情があなたにとって重要であることを、あなたが相手を理解しようと努めていることを当の相手に知らせるという意味だ。

自ら伝えようとしていないのに、「伝わっているだろう」「それくらいわかるだろ」と思うのは傲慢だなぁと。 正直に伝える、ということはその時は痛みをともなう場面もあるかもしれないけれど、長い目で見ればそれが一番の解決策だということですね。 自分はしっかり伝えられる人になりたいと思いました。